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ペチペチ・・・


男はひたすら頬を叩く。


「なんだこれは・・・?」


自分は犬だ。そう、それは間違いない。


現にさっき隣にいるロボット犬と話していたのだから。


そのロボット犬だが、さっきからなにやら電子音を響かせている。


が、何を言っているのかは分からない。


さっきまで話していたのに今は話せない。その理由は・・・






俺が人間になっているから・・・(なのか?)






「おい、アル」


そう問いかけてもアルは電子音しか返してこない。


どうやらアルも言葉が通じなくなったのは予定外だったようで、一匹で焦っているのが良く分かる。


話が通じないならどうしようもない。とりあえず我が家の窓に映る自分をもう一度見直してみる。


と、そこで気付いた。


「とりあえず服を着よう・・・」


よく見れば自分は裸。人間社会では裸で出歩くなど言語道断だ。


アルを強引に捕まえ、背中のハッチから合鍵を取り出すと家の中に入った。


家に入り、服を探すこと10分。


「これでいいのか・・・?」


ソースケが着たのは某史上最強の着ぐるみ。


いつぞや出くわした2足歩行の犬の正体はこれだったわけだ。


というか、何故少佐の部屋にこれが・・・?


まじまじと鏡で自分の姿を見ていると、アルが近くに来てホワイトボードを掲げました。


『軍曹、それでは結局犬のままです』


「何を言っている。これはボン太くんだ」


アルは急いでホワイトボードを書き直します。


『というか、他に服は無かったのですか?』


「これが一番気に入った」


『確かに少佐の年齢の服では、不相応ですが、それも問題だと思いますが』


「かまわん。それより現状を説明しろ」


『了解。先ほど軍曹に飲んでいただいたのは試作型の人間変身ドリンクです。飲めばごらんの通り人間になれます。』


「なんだと!では俺はずっとこのままか!?」


『効果時間が過ぎれば元に戻ります(多分)どれくらいかはわかりません』


 バキっ!!!


「貴様・・・!」


さすがに怒ったソースケは力いっぱいアルを踏みつけました。


ですが、頭を踏まれたのにもめげずにアルはさらにホワイトボードを掲げます。


『せっかく人間になったのですから、お願いがあります』


「・・・・なんだ」


『足回りの部品が磨耗しているので、買ってきて取替えていただきたいのです』


なるほど、こんな手の込んだことをしたのはその為か、とソースケはため息をつきました。


怒りはあふれ出てくるものの、今更何を言っても仕方ないので、ソースケはアルの部品を買いに町へ出かけることにしました。

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